セントラル・セント・マーチンズでファッション・テキスタイルを専攻する2年目の学生が描いた2点のオリジナル作品をもとに制作された柄です。この柄は2012年にセントラル・セント・マーチンズとリバティが共同で出題した「芸術運動」に関する課題のデザイン選考に当たった審査員の一人のアルディーン・ジョンソンによって選ばれました。
選考の決め手となったのは、作品のもつアール・デコの退廃的な(デカダンス)美しさに惹かれたことと、ピーコック・フェザーと豊かな色彩がアール・デコ運動の豪華な装飾の世界を彼女に思い起こさせたからでした。スタイリスト兼コンサルタントとしてファッションと音楽の2つの業界で活動しているアルディーンは、2009年からフロレンス・ウェルチのスタイリストも務めています。
1930年代のリバティ初期のスクリーン・プリントをもとに制作されたシンプルで様式化された柄に、リバティ内で手を加えました。このフロアで売られているデザイナーに欠かせない必需品(エッセンシャルズ)を表しています。
1960年代の伝統的なクラシック様式のバラが勢いよく描かれた柄で、リバティの生産部門長が選びました。リバティ百貨店でレディーズ・デザイナー・クラシックス売場を表しています。
水槽の中に垂らした色インクが拡散していく中で生まれる不思議で美しい形を一定間隔で写真に収めたものをもとに制作した現代感覚のスイムウェアのプリントです。でき上がった形を地模様のようにアレンジしたものに、アーカイブのバラ柄を上に重ね合わせ、水着売場を表現しました。
デニムとカジュアルウェア売場を表す「ホリー」は、窮極のカラー・デニムやディストレス・デニムをヒントに制作されました。何本ものジーンズを細かく引き裂き、マルチ・カラーのインクを垂らし撮影、それをコンピューター処理しました。